放送文化基金10年の略史
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委託研究 「災害放送研究」プロジェクト
(平成8年4月〜平成11年3月)
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 平成7年1月の阪神・淡路大震災の半年後、放送文化基金は大震災時の電気・ガス・水道などライフライン各社と、報道機関の体験を検証するシンポジウムを開きました。震災直後の混乱の中、ライフライン各社に報道機関の取材が何社も集中し、さらなる混乱が発生する事態が起こったことなど、様々な問題点が報告され、災害時、最も重要なライフライン情報をスムーズに伝えるために、日常的な両者の連携システムを形成する必要性が明らかになりました。
  基金ではプロジェクトを発足させ、委託研究として、全国各地で放送局・ライフライン・行政への聞き取りを行う現地調査、さらにその現地調査を踏まえ、震災を経験した放送局やライフラインの体験を直接聞き、地域内の情報交換を行う地域研究会を各地で実施しました。その結果 、全国5つの地域でマスコミとライフラインのネットワークである研究会や連絡会が発足し、基金はそれぞれに助成援助を行いました。その後、各地の活動をとりまとめた全国的なネットワークも形成され、活発な活動が続けられています。

--委託研究「災害放送プロジェクト」への取り組み--
平成7年
(95年)
1月
阪神・淡路大震災が発生(1/17)
7月
シンポジウム〜阪神大震災の検証「ライフライン情報と放送の役割」を開催
(大阪7/18)

全国から600人が参加。記者や広報担当から生の体験をきく
8月
<阪神地区>共同研究プロジェクトが活動開始
「大規模災害発生時におけるライフライン情報と放送の役割 」
10月
シンポジウム記録『あの日、あのとき何ができて、何ができなかったか』を発行
平成8年
(96年)
4月
委託研究「災害放送研究」プロジェクト専門部会活動開始(4/10)
(96年4月〜3月まで3年間)

研究委員会
・第一専門部会(取材)
左記の部会を設置するが4ヶ月後専門部会はひとつに
・第二専門部会(放送)
--活動内容--
現地調査
地域研究会
各地域研究会・
連絡会
成果・発行物
平成8年
(96年)
10月
被災地神戸へ現地調査   KANSAIライフライン・マスコミ連絡会  
12月
静岡、山形、新潟へ現地調査      
平成9年
(97年)
7月
札幌、鹿児島へ現地調査      
11月

地域研究会・静岡→
(11/6)
静岡マスコミ・ライフライン研究会 <現地調査報告書>
鹿児島/北海道/静岡/新潟/山形
平成10年
(98年)
1月
東京(首都圏)現地調査      
2月
中国、四国現地調査      
3月
  地域研究会・札幌
(3/10)


鹿児島ライフライン・マスコミ研究会
 
地域研究会・鹿児島→
(3/27)
5月
  地域研究会・松山→
(5/29)
えひめライフライン・マスコミ連絡会  
6月
東北現地調査      
9月
  地域研究会・仙台→
(9/18)
仙台ライフライン防災情報ネットワーク HBFシリーズ4
『いのちと生活を守る情報を』
平成11年
(99年)
4月〜5月
アメリカ調査
(4/29〜5/9)
    アメリカ調査報告書『地震をやっつけろ』
10月

AMIC災害放送セミナー参加
(バンコク・10/12〜15)

     
平成12年
(2000年)
1月
      国際シンポジウム
(東京)「大災害時におけるライフライン情報と放送の役割」を開催
(1/14)
HBFライブラリー1
『災害』
     
 
災害情報学会発足(1999年4月)

研究者、行政、マスコミ、ライフラインの人々の集まり

●会 長 廣井脩

日本災害情報ネットワーク設立
(他の4地域をまとめた形で)
<組織>
●代表世話人 松井一洋
(現KANSAIライフライン・マスコミ連絡会事務局長)
●世話人 各地連絡会幹事長
●顧 問 廣井脩

(東京大学教授・災害情報学会会長)

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