HBF 公益財団法人 放送文化基金

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放送文化基金について

概要・設立趣意書

概要

放送文化基金は、民放、NHK等を問わず広く放送文化の発展に寄与することを目的に、東京都千代田区にあったNHKの東京放送会館の土地・建物の売却代金の一部120億円を元にして、1974年に設立されました。2024年2月1日に50周年を迎えました。
▼放送に関する調査・研究やイベント・事業に対する助成
▼優れた放送番組・配信コンテンツや放送文化・放送技術における業績の表彰「放送文化基金賞」
▼制作者フォーラムの開催など人材育成の支援を主な活動としています。

設立趣意書

 日本放送協会(NHK)は、その中心機能を東京都渋谷区の放送センターに集約一元化し、これに伴って昭和13年以来国民に親しまれてきた千代田区の東京放送会館の土地・建物を売却することといたしました。この会館の売却代金は、50年間にわたる放送受信料の累積ともいえるものであり、これを将来にわたって最も有効に国民に還元するため、NHKは、その代金の一部120億円をもって、放送及びその受信の進歩発達に寄与することを目的とする財団法人放送文化基金の設立を発意いたしました。
 本基金設立の構想は、放送が今後国民生活とますます緊密な結びつきを深め、国際的にもいっそう大きな役割を果たすことが期待されており、かつ、わが国においても文化財団、文化基金に対する関心が高まってきた折から、基本財産120億円の果実をもって広く放送文化の発展向上に寄与する活動を積極的に展開しようとするものであります。また、たまたまNHKは、昭和50年3月に放送開始50周年を迎えようとしておりますので、本基金はその記念事業にあたるものと存じます。
 本基金は、上記設立の構想を実現するため、放送に関する技術の研究開発、受信改善手段の開発、放送に関する国際協力、特定の教育施設、社会福祉施設の受信設備、放送に関する法律、経済、社会、文化的研究調査、放送に関する文化の振興、文化の保存に対する助成、援助を行なうほか、放送文化及び放送技術に関する著しい貢献に対し表彰を行う所存であります。
設立の暁には、広く各界各層の賛助、支援により国民の財団として充実発展することを望むものであります。

(1974年1月)