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放送文化基金賞

受賞のことば 第41回【個人・グループ部門】放送技術

●周波数移行プロジェクトチーム (フジテレビジョン)

1.2GHz/2.3GHz帯 受信アンテナの開発


青木良太さん、森本 聡さん

 このたびは、大変名誉ある賞を頂き、有難うございます。
 本アンテナには、ハイスペックな回路もCPUも内蔵されておりません。基礎の積み重ねにより実現した物理アンテナです。電波伝搬やアンテナの特性の基本は、1000年経っても変わることはありません。今回の受賞を励みに、日進月歩で進む先端技術の追求だけでなく、先代から積み上げてきた基礎技術にも常に目を向け、今後も放送事業者の技術者として、常に向上を図れるものを考え、作り出していきたいと考えております。
フジテレビジョン 青木良太

●ハンディカメラ対応バーチャルスタジオ開発グループ (NHK)

小型姿勢センサーを用いたハンディカメラによるバーチャルスタジオの開発と実用化


加藤大一郎さん、三ツ峰秀樹さん、武藤一利さん

 バーチャルスタジオは、実写とCGを融合した斬新な映像を生成することができ、わかりやすくて楽しい放送を実現することができます。我々はこうした映像効果をもっと手軽に、広く活用してもらうことを目指してこのシステムを開発しました。
 今回頂いた名誉ある賞は、我々の取り組みを大きく評価して頂いたとともに、さらなる映像表現技術の発展と普及にエールを頂いたものと考えております。今後も視聴者目線で新技術の開発に挑戦していく所存です。この度は誠にありがとうございました。
NHK 加藤大一郎

●放送事業用連絡無線音声改善技術開発グループ (日本テレビ放送網)

デジタル連絡無線音声改善技術の開発


牧野鉄雄さん、梓沢曜平さん

 連絡無線は、携帯電話が普及する今も放送事業者にとって現場と本社を結ぶ大切なインフラです。これらは震災時に大変有効な技術である事に加えて、生命に係わる連絡手段にもなり得ると言っても過言ではありません。日本テレビでは、様々な環境下においても確実に内容が伝えられるよう、連絡無線のボコーダ音質を大幅に改善致しました。今回はこの開発に高い評価を頂き大変感謝致します。今後、この技術を放送のみでなく、同方式の連絡無線を使用する全世界の方々にもご活用いただければ幸いです。
日本テレビ放送網 牧野鉄雄