受賞のことば 第44回【番組部門】個人賞
※表彰番組を対象として、その番組に携わった個人に贈る賞
●演技賞
「特集ドラマ 『
私にとって本当に大切で、大好きな作品でこのような賞を頂き、大変嬉しく思っております。
素晴らしいスタッフ、キャストの方に恵まれ、お栄さんでいる日々はたまらなく幸せで終わってほしくないと思える貴重な時間でした。
自分はどこかお栄さんに似ている部分があったのではないかと思ってしまうほど感情が自然に動きました。
もし叶うなら、あの粋な世界観の中でもう一度お栄さんとして過ごしたい・・・
こんな幸せな感覚にさせて下さった眩に関わる全ての方に感謝しています。
ありがとうございました。
●演技賞
「新春ドラマスペシャル 娘の結婚」
高度経済成長期真っ只中に生まれ、テレビは僕らにとって夢の箱でした。
その頃のテレビドラマは圧倒的にホームドラマが中心。
ちょっと大人びた物語に大人になる憧れを持ったものです。
時代が移りテレビドラマの不振が囁かれる今。そんな中でも、我々は諦めることなく、今一度夢の箱作りの一端を担えればと思っております。
現在数の減っているホームドラマを作ってくださった製作スタッフの皆様に敬意を表すると共に、賞を頂けたこと、心より感謝致します。
●企画賞
「ヤメ暴 ~漂流する暴力団離脱者たち~」
“施設”を舞台にした番組は、そこに暮らす人たちが社会へ溶け込んでいく過程の中で、見る人に感情移入してもらうものが多い、と色々な番組を見る中で感じています。
しかし、この番組は、結果的にその真逆の結末になりました。
次々と社会復帰を諦めてしまうヤメ暴たちに最初は戸惑いました。それでも、暴力団壊滅が急速に進む今、この“現実”が一方にはあることを伝えるべきだと、“ありのまま”を表現することにしました。正直な思いをカメラの前で語って下さった皆さんに深く感謝しています。
●脚本賞
「金曜ドラマ アンナチュラル」
生死をめぐるドラマをつくるということは、生や死に対する視点を問われるということで、腹を括らねばならない局面も度々ありました。その都度、背中を押してくれたプロデューサーと編成の皆様に感謝しています。また、脚本に生命を吹き込み見事に立体化した演出陣、これ以上ない素晴らしい芝居を見せたキャスト陣、厳しいスケジュールのなか最高の仕事をした各パート、全員に心からの敬意を。今後も脚本担当として慢心することなく、迎合せず、諦めず、手を抜かず、面白いと思えるドラマをつくっていきたいです。
●出演者賞
「クレイジージャーニー」
カメやトカゲ、ワニ、ヘビなど、世界に1万種が存在する爬虫類は、擬態や攻撃、防御に優れ、敵を欺き獲物を仕留めます。そんな彼らに、自分の力がどれほど通じるのか試したい。そして、3億年の彼らの進化の歴史を垣間見たいという思いから、好きなことをやっているだけですが、今回、賞を頂きとても驚いています。今後も不思議で魅力的な爬虫類を追い求め、世界を駆け巡り続けます。爬虫類ハンターとして紹介して頂く中で、多くの人に爬虫類の魅力を感じて頂ければ幸いです。
●企画・制作賞
「SBSラジオギャラリー
幸せのカタチ ~本当の親子 本物の親子~」
2016年4月育児休暇を終え仕事復帰した私は、里親子の存在を知りました。我が子を育てるのも大変なのに、なぜ血の繋がりのない子を育てられるのか?私の小さな疑問から生まれた作品です。日本には昔から『血は水よりも濃い』という言葉があります。取材を続けているうちに血の繋がりは関係ないのではないか。本当の親子ではないけれど、本物の親子になれるのではないか。同時にそこには計り知れない大きな愛があると、確信することが出来ました。里親・関係者の皆さんの声がなくては絶対に作れない作品です。これからも皆さんに寄り添える作品が出来ればと思います。