HBF 公益財団法人 放送文化基金

文字サイズ:

HOME放送文化基金賞受賞のことば 第46回【個人・グループ部門】放送文化

放送文化基金賞

受賞のことば 第46回【個人・グループ部門】放送文化

川端和治

弁護士

BPO放送倫理検証委員会初代委員長としての放送倫理の確立への多大なる貢献

 私が11年間委員長を務めたBPO放送倫理検証委員会では、問題となった番組の制作過程を調査した上で、放送倫理の違反があるのかどうか、どのような改善策が必要なのかについて意見を述べてきました。このような意見を愚直に述べ続けることによって、放送倫理とは何かが番組の制作現場により深く理解され、実践されることを期待したのです。
 名誉ある賞を頂いたことに感謝すると共に、放送が視聴者に一層信頼されるようになるためにも、放送倫理の重視と尊重を放送界に期待したいと思います。

特定非営利活動法人エフエムわぃわぃ

阪神・淡路大震災から25年にわたる地域ラジオ活動、及び全国・海外の被災地ラジオ支援活動

 NPO法人エフエムわぃわぃ(以下FMYY)の『存在自体』を表彰くださったこと、心から感謝いたします。その始まりは1995年阪神・淡路大震災の被災地での第1声「여보세요ヨボセヨ!」 被災地にいるはずの在日コリアンを捜す同胞の呼び声、そしてその声は、地域に共に暮らす他の在日外国人たちの呼び声「Xin chàoシン チャオ」「你好ニーハオ」「Kamustaクムスタ」「Holaオ ラ」へと広がりました。「言葉」ということだけではなく、誰も排除されない、誰にでも存在価値があるということの証としてのFMYYの存在を認めてくださったことを本当に嬉しくありがたく感謝申し上げます。
特定非営利活動法人エフエムわぃわぃ 金 千秋

阪神淡路大震災アーカイブプロジェクト

朝日放送テレビ

「激震の記録1995 取材映像アーカイブ」の取り組みと公開


木戸崇之さん、高谷充重さん

 当社が数多く所蔵する阪神・淡路大震災の取材映像は25年前の貴重な災害記録であるものの、放送で使用することが少なくなりました。
 「映像が伝える教訓を社会全体で共有し、後世に繋げたい」との思いで企画し、所蔵する映像を特設サイトで一般公開しました。このサイトが個人、教育機関、地域社会などで広く利用され、地震だけでなく昨今頻発する災害に対応するヒントとなることで、被災されたにもかかわらず取材に応じていただいた当時の方々への恩返しとなれば幸いです。
朝日放送テレビ 高谷充重