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放送文化基金賞

受賞のことば 第47回【番組部門】テレビエンターテインメント番組部門

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最優秀賞

ウマい!安い!おもしろい!
全日本びっくり仰店グランプリ

(中京テレビ放送)

 「お客様のために、なぜ そこまでやるの?」店主の方の胸に秘めた思いは様々です。この番組は、スタッフがお店に足しげく通い、取材としてではなく、1人の人間として店主の方と向き合い、信頼関係を築きながら1カット1カットを丁寧に紡いで描いていきました。放送後、「明日を生きる勇気と元気をもらえた」「悩んでいることがちっぽけに思えた」など、視聴者の皆様からたくさんの言葉を頂き、今後もより良い番組作りを目指す励みとなりました。このような素晴らしい賞を頂けたこと、取材させて頂いたすべてのお店の方に感謝申し上げます。
中京テレビ放送 笠井知己

優秀賞

テレビで会えない芸人
(鹿児島テレビ放送)

 「不寛容な時代」と言われています。異質なモノ(意見)を攻撃し、排除する風潮。
 この社会を反映するかのように、私たちのテレビの世界にもその波は押し寄せています。
 少しでも、世の中と合わない意見や表現方法をすればバッシングに晒され、取り除かれていく・・・。いつしか、「批判されないこと」が最優先になり、コンプライアンスの名の下、この流れは加速する一方です。
 そうした中、一人の芸人と出会いました。そして、「大切なコト」を教えてもらいました。
 “これからのテレビはどう在るべきか”、、、テレビで会えない芸人から託されたバトン、しっかりと握りしめながら、また地方から「モノ言うテレビ」を作り続けていきたいと思います。
鹿児島テレビ放送 四元良隆

奨励賞

ガンライザーTV
(テレビ岩手)

 「最後までご覧いただき、ありがとうございます」とまずは審査員の皆様に御礼を申し上げたいと思います。主に子どもを対象にした番組ですので見るのが退屈になる場面も多かったのではないでしょうか!?
 番組でも触れていますが、私自身も被災地で取材する中で「子どもたちの心のケアをどうするか」という問題に直面しました。知り合いが亡くなり、電気もない避難所で生活する子どもたちに何か希望の光を見せたい、そんな想いで製作した番組です。
 ガンライザー誕生から丸十年を迎える今年、このような賞をいただいたことを光栄に思います。継続は力なり、というメッセージも子どもたちに伝えることが出来そうです。本当にありがとうございました!
テレビ岩手 廣嶼文樹

奨励賞

戦国SF時代劇
光秀のスマホ 歳末の陣

(NHK)

 全編スマホで描いたベルギーのドラマ『#tagged』にインスパイアされ、大河ドラマ『麒麟がくる』に相乗りして運よく通った妄想企画。どう撮るのか、アプリはどうするのか、俳優はどう演じるのか・・・等々、初めてだらけの試みに、素晴らしいアイディアとワザを持った局内外のプロが集い、みんなで“ニヤニヤしながら”挑みました。歴史を如何に伝えるか、新しいテレビエンターテインメントとは…そんな大仰なことではなく、「これは絶対おもしろがってくれる人がいるぞ(抱えている不安を一瞬忘れるくらいに)」、そんな思いを共有した大人たちの本気の“企み”です。企み成功の証としての受賞に、チーム一同、ありがたき幸せにて御座候。
NHK 田中涼太