HBF 公益財団法人 放送文化基金

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放送文化基金賞

受賞のことば 第50回 エンターテインメント部門

最優秀賞

歩道・車道バラエティ
道との遭遇

(CBCテレビ)

左から横山公典さん、飯田亮太さん

 ローカル深夜で細々と作っている番組が「最優秀」をいただけるとは、もう恐縮と感謝しかありません。企画時に「一か月で終わってもいいから自分が楽しいと思える番組を作ろう」と思った挙句、「道」の魅力に取りつかれた一般の方が「道」を巡るだけの内容となりました。
 VTRにはタレントもグルメも出てきませんが、プレビューをしていて毎週わくわくします。結果、番組は3年目に突入しています。
 毎週素晴らしいVTRを作ってくれるスタッフと道マニアの皆さん、そして視聴者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。受賞を励みに、今後も番組独自の道を追求させていただきます!
CBCテレビ 横山公典

優秀賞

るてんのんてる
(読売テレビ放送)

左から髙橋優佳里さん、上野正樹さん

 「夢は叶わなかったけど今、幸せです。」
 普通ならそんな言葉は強がりにしか聞こえなかったはず。だって夢が叶った人生の方が良いに決まっている。
 しかし、今回試みた「理想の人生」と「今の人生」を比較するという一見残酷な構成によって、むしろ実生活の幸せが際立ったのではないかと思います。スタジオで「もしかしたら今の人生の方が幸せなんじゃない?」と話が出た時、伝えたかったことがちゃんと届いたんだと安心しました。
 最後に、街中で突然声をかけられ「日常生活に密着してもいいですか?あと、演技もしてもらいたいんですが…」というとんでもないお願いに応じてくださった今北さんと中宮さん、本当にありがとうございました。
読売テレビ放送 髙橋優佳里

奨励賞

ななまるテレビ
「今日、解決はしないけど。 ―熊本で生きるわたしたちのテレビ―」

(熊本放送)

左から松田望さん、堀田結生さん

 「生理」も「働きやすさ」も、普段企画を出す時に問われる「なぜ今熊本でこれをやるのか」という条件からは外れていて、ローカルで扱うことは少ないテーマです。しかし、どちらも自分たちに関係あることだから、中央に任せるのではなく、熊本の視聴者に向けて自分たちで伝えてみたいと考えました。
 制作で心がけたのは、等身大であることです。私たち自身もテーマに対する答えはわからない—そこで番組では自分たちが知り、考える過程を放送。答えを出すのではなく、問題の一段目、一歩目だけを丁寧に扱うことにこだわりました。色々なことが手探りで、本当に全員で手作りした番組でしたが、確実な手ごたえを感じた幸せな仕事でした。
熊本放送 松田 望

奨励賞

ラジオの神回テレビで語る
(琉球放送)

左から飯島將太さん、與那嶺啓さん

 この番組はラテ兼営局の強みを活かしたテレビのレギュラー番組を作りたいというところから始まりました。番組制作をするにあたってラジオスタッフなどから推薦された音源を聴くと、どの回も面白く、なかには涙を流しながら笑ってしまうものもあり、「この番組は絶対に面白くなる、レギュラー番組に出来る」と確信しました。実際に年末の特番を経て、この4月から毎週金曜深夜に30分のレギュラー放送、TVer配信をしています。今回の賞はRBCiラジオが出演者、スタッフ、リスナーとで築き上げてきた大きな財産があったからこその受賞です。最後にRBCiラジオに関わったすべての人に心から感謝申し上げます。
琉球放送 飯島將太