HBF 公益財団法人 放送文化基金

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HOME放送文化基金賞受賞のことば 第50回 ラジオ部門

放送文化基金賞

受賞のことば 第50回 ラジオ部門

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最優秀賞

みんなでひきこもりラジオ
(NHK)

左から石井直人さん、橋本美規さん

 番組に届く声を聴くと、様々な年齢、環境、立場の人が、様々な苦しみや悩みを抱えているのが分かります。
「人目が怖くて出られない」から「散髪や投票所に行けない」ことがあったり、入浴・歯磨き・洗顔も精神的に辛く、うつ病や様々な疾患を抱えていたり、不採用が続いて社会とつながれなかったり…、ひきこもりの実情について、初めて知ることも多いです。
 しかし、「ひきこもりは甘え」と、まだまだ誤解も多いと思います。より多くの方に番組を聴いて、実情を知っていただけると嬉しいです。
『みんなでひきこもりラジオ』は、当事者でもあるリスナーが作っている番組です。この受賞はリスナーと一緒に喜びたいと思います。ありがとうございました。
NHK 石井直人

優秀賞

空想労働シリーズ
サラリーマン

(RKB毎日放送)

左から冨士原圭希さん、サラリーマン

 放送人としてこの上ない誉れであります。いち会社員として、全ての働く人たちへ向けてこの作品を作りました。
 通常ならば、アナウンサーが“特撮”を“音声ドラマ”で作るという荒唐無稽な企画、実現は難しそうに思えますが、その過程を含めて楽しんでいただけたのかもしれません。幼い頃の「好き」をしつこく持ち続けて良かったとようやく思えました。
 また、低予算の中、企画にご賛同くださった音楽の松隈さん、キャストの皆さんこそ本物のヒーローです。
 熱意だけが先走る私を諌めてくださった諸先輩方、若輩者にお力添えくださった全ての関係者の方々、そして何よりリスナーの皆さまに心より御礼申し上げます。
RKB毎日放送 冨士原圭希

奨励賞

星野源のオールナイトニッポン
(ニッポン放送)

左から林佑介さん、落合凌大さん

 元日に発生した能登半島地震、その翌日の放送となった『星野源のオールナイトニッポン』は年末に収録したものがあるなかで、星野さんからマネージャーさんを通じてニッポン放送に連絡をいただいたのが2日の午後3時ごろ。そこから、ディレクターや放送作家など全スタッフが集まり、生放送で番組を行いました。星野さんから提案をしていただいたことで、番組スタッフも一丸となって放送に向かうことができました。この日の放送を通じて、改めて、ラジオができることについて考えさせられましたし、ラジオ番組を担当するものとして持つべき姿勢を教えられた放送となりました。
ニッポン放送 林 佑介