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放送文化基金賞

創作ドラマ大賞への参加

「創作ドラマ大賞」  日本放送作家協会のサイトへ
 「創作ドラマ大賞」は、一般社団法人 日本放送作家協会とNHKが実施している事業で、テレビ・ラジオドラマの創作脚本を全国から懸賞公募して新人を発掘し、次代の放送を支える作家を育成する事業です。
 放送文化基金は、その事業を後援しており、テレビ・ラジオの大賞作品にそれぞれ賞金50万円を贈呈しています。

2024年 第49回創作テレビドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「ある日彼女のパンティーが、」 加藤予備
佳作一席 「こっち側のひと」 小山和行
佳作二席 「Dawn」 伊藤彰汰

10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、2024年11月8日(金)に、贈賞式が行われました。

第49回創作テレビドラマ大賞受賞者

大賞受賞 加藤予備 氏(左)

大賞「ある日彼女のパンティーが、」梗概
加藤 予備 (かとう よび)

 並木想太(29)は現在休職中。ある日想太は妻、優衣(29)のパンティーに取り憑かれていた。想太は気になりすぎてしまう性格なのだ。自分の過失から川に流された優衣のパンティーが気にかかる想太は、台風の近づくその夜家を飛び出す。そしてそれは居合わせたひとを巻き込んだ騒動に。
 画家の卵の優衣は事の顛末を漫画にし、コンクールで受賞するが、想太をネタにしたことに後ろめたさを感じる。そして想太は何を思ったのか頭や部屋にカメラを付け自分を記録し始める。優衣の武器になるために、と。しかしそれが想太と社会のズレを一層浮き彫りにし想太は傷つく。優衣も初めは想太をネタにしていたがそのことが二人の関係に亀裂を入れつつあると気づきカメラを取り上げる。「僕が変だから漫画にした」「そうじゃない」と言い合いになる想太と優衣。
 優衣は最後のカメラの記録を見て思い出す、どうして想太を好きになったのか。そしてそれを想太にちゃんと伝える。

2024年   第52回創作ラジオドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「父さんが会いにきた」 門前日和
佳作 「サクラサクラ」 三谷武史
奨励賞 「彼女はきっとからりと笑う」 岸朋楽
奨励賞 「優しい噓」 青山ユキ

3月に最終審査が行われ、大賞1本、佳作1本、奨励賞2本が決まりました。贈賞式は3月25日に行われました。

受賞のみなさん

大賞受賞 門前氏

大賞作品・梗概「父さんが会いにきた」
門前 日和(もんぜん びより)

 冴えない生活を送る諒介に「父が倒れた」と連絡があった。そこに幽体離脱した父の生霊が現れた。
 「父親が倒れたんだから、かけつけてくれよ」
 父に押しきられて、倒れた父のいる函館へ向かうことになった。その道中、諒介はひさしぶりに父と会話した。父は諒介の話を楽しそうに聞いてくれた。しかし突然、「俺、今、死んじゃったよ」と言って、父は消えてしまった。
 諒介は函館に着いて、死んだ父と対面した。その後、父の家を整理しに行くと、荒れ放題で、冴えない生活を送っていたのがすぐにわかった。しかも5台のふとん乾燥機が出てきた。どうして5台も?
 お店から事情を聞くと、酔った父が「ふとんをふわふわにできる人がちゃんとした人だ。俺はちゃんとした人になりたいんだ」と言って購入したらしい。父はバカだと思った。でも自分を変えたかった気持ちは伝わってきた。
 そんな父の気持ちだけでも受けつごうと思い、諒介は自分を変えようと決意した。