創作ドラマ大賞過去の記録
2023年 第51回創作ラジオドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「逆さ首」 | 菊谷 淳子 |
佳作一席 | 「春の飛沫」 | 上野 詩織 |
佳作二席 | 「YOYOと」 | 柚子 |
3月に最終審査が行われ、大賞1本、佳作2本が決まりました。贈賞式は3月20日に行われました。
菊谷 淳子(きくたに じゅんこ)
コレラ(コロリ)が蔓延する江戸の損料屋で働くおなつは、弟の新太と二人暮らし。
新太は4つのときにこじらせた風邪が元で脳性麻痺になり、体が大きく反り返った「逆さ首」で、用を足すにも介助が必要な体。幼いときから新太の面倒はずっとおなつがみてきた。おなつは、馬に蹴られそうになった時に助けてくれた喜助と思いがけず交流を深めていく。その頃から新太がおなつの介助を拒むようになり悩むおなつ。そんな中、喜助との縁談は新太が原因で破談になる。その喜助から新太が見世物小屋へ入っていくところを見たと言われ、怒るおなつ。実は新太は自立への訓練を重ね、無病息災の御利益があると拝まれている「逆さ首」として見世物小屋で働こうとしていたのだ。受け入れられず泣くおなつに、損料屋の主の妻は諭す。
「一人で抱え込まず助けを求めたっていい、助けられたらまた別の人を助ければいい。
不幸をつなぐんじゃなくて助けをつなぐんだ」おなつは新太の旅立ちを応援し、自分もがんばって行こうと決意する。
2022年 第47回創作テレビドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「ケの日のケケケ」 | 森野マッシュ |
佳作一席 | 「未完の本」 | 古賀光紘 |
佳作二席 | 「二人の劇団」 | 中村謙一 |
10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、2022年11月2日(水)に、第50回創作ラジオドラマ大賞と合同で贈賞式が行われました。
森野 マッシュ(もりの まっしゅ)
片瀬あまね(15)が生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。感覚過敏と共に生きるあまねが入学した東高校には、部活動への入部を強制する校則が存在した。そこであまねは、校則の裏をかき、人生を休憩したい人のための同好会『ケケケ同好会』を設立する。そんな折、感覚過敏を治そうとしてくれる、母親の新しい彼氏がやってきたことで家庭環境が変わっていく。
あまねが2年生になると、生徒会長が変わったことでケケケ同好会は廃部に。母親の妊娠をきっかけに家族との関係も崩れ、学校にも家にも居場所がなくなる。しかし、ある同級生から連絡を受けたあまねは「家族よりはまだ学校の方がどうにかなる」と思い立ち、生徒会長になって学校を変えようと決意する。
「人生のほとんどを占めるケの日こそ、ご機嫌にいきましょう。ケケケケケ」
2022年 第50回創作ラジオドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「決められない松田、おすすめの一本」 | 上原 哲也 |
佳作一席 | 「傑作が落ちて来る」 | 杉原 大吾 |
佳作二席 | 「息が、つまるほどの」 | 鈴木 佳朗 |
3月にオンラインで最終審査が行われ、大賞1本、佳作2本が決まりました。贈賞式は11月に創作テレビドラマ大賞と合同で行われる予定です。
上原 哲也(うえはら てつや)
レンタルビデオ店のアルバイト、松田大智は、何をするにも決められない。映画監督になる夢も挫折し、バイト先の店長・日垣に拾ってもらい7年、現状維持の生活。唯一のやりがいは映画のPOP制作。店長、同僚の神園と共に、それなりに楽しくやっていた。
そんな矢先、サブスクのあおりを受け、バイト先の閉店が2ヶ月後に決まる。
焦った松田だったが、決められない性格から、ひとまず店のPOPを作り続ける。客の数は少ないが、常連からの評判は悪くない。その評判を持って店長に店の継続を提案する松田だったが、店長の決断は変わらない。逆に、自身の決められない性質を指摘され、店の仕事に意気消沈してしまう。
閉店まで僅か、松田は同僚の神園への嫉みを口にする。神園は煮え切らない松田への苛立ちと気遣いから、理想的な選択肢がなくてもまずは一歩を踏み出せと発破をかける。 店の最終日、覚悟を決めた松田に、思いがけないチャンスが舞い降りる。
2021年 第46回創作テレビドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「月食の夜は」 | 竹川春菜 |
佳作一席 | 「塔の三姉妹」 | 武田雄樹 |
佳作二席 | 「お粋に花咲く」 | 中川裕規 |
2021年10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、11月5日(金)に、第49回ラジオドラマ大賞と合同で贈呈式が行われました。
竹川 春菜(たけかわ はるな)
宮内駿(15)は来週末にスーパームーンの月食があることを知り、思いを寄せるクラスメイト、岸本翠(14)を誘うが、相手にされず撃沈する。
翠は母親の介護を担うヤングケアラーだった。一方の宮内は、受験勉強に身が入らない。その夜、再会した2人は改めて話し、少し距離が縮まるのだった。
翌日、翠は宮内のおかげで同級生と中学生らしい時間を楽しむが、帰宅すると母親がトラブルを起こしており、その様子を宮内に見られてしまう。この日を機に母の病状が悪化し、学校に来なくなる翠。助けを求められずにいると、宮内が教師らを連れて来てくれ、家の事情が明るみとなった。
翠の家にソーシャルワーカーが付くも、翠の母は浮かない顔。翠を手元に置こうと勉強を妨げるのだった。気持ちが爆発した翠は、母の首に手をかけてしまう。直前で我に返るが気持ちは限界を超えていた。家を飛び出すと、そこで宮内と再会。2人は月食を探して夜空を見上げるのだった。
2021年 第49回創作ラジオドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「手を振る仕事」 | 足立 聡 |
佳作 | 「親ごころ、子ごころ」 | 森田 志保子 |
佳作 | 「名もがりの町」 | 兵藤 るり |
2021年3月にオンラインで最終審査が行われ、大賞1本、佳作2本が決まりました。
贈賞式は11月5日(金)に創作テレビドラマ大賞と合同で行われました。
足立 聡(あだちさとる)
佐藤(25)は電車に手を振る仕事をしている。佐藤には小さい頃から車掌になりたいという夢があった。しかし、今は鉄道会社のPR活動の一環で、駅の隣にあるアパートの一室で電車に乗っている乗客に向かって、笑顔で手を振るというのが仕事だ。毎日手を振るだけの仕事。手を振っても振り返してくれる人なんてほとんどいないけれど・・・ 佐藤は病院で偶然、いつも電車から笑顔で手を振り返してくれる由美(20)に出会った。由美はダンサーを目指し上京してきたのだが、持病の喘息が酷くなり通院していた。佐藤と由美は気が合った。
仕事に対してやる気を失っていた佐藤に由美は「人に出会った時、別れる時、人は手を振る。出会いと別れに立ちあう素敵な仕事やで」その言葉で佐藤は仕事に向き合い始める。佐藤は、乗客が手を振り返してくれるために色々工夫をする。そして次第に手を振り返してくれる乗客が増えていくのだが・・・。
2020年 第45回創作テレビドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「カントリーロード」 | 船越 凡平 |
佳作 | 「その川の先に」 | 飯塚 耕一 |
佳作 | 「花時計」 | 北浦 勝大 |
最終審査会によって3本が選ばれ、11月6日(金)に贈呈式が行われました。大賞作品はドラマ化され、2022年春にNHK総合テレビで放送される予定です。
地方の町に住む小学5年生のはるか。幼い頃に母は他界し、現在は父との二人暮らし。学校もろくに行かず、不満の日々。
ある夏の日、父親と喧嘩をした。翌朝、こんなところ出て行ってやる。と衝動的に家出を敢行。目的地は叔母(母の妹)和歌子の住む東京だ。
夕方。東京へ辿り着く。数日間、はるかは和歌子宅で過ごすことに。共に過ごす二人。はるかは母の面影を、和歌子は姉のそれを、どこか相手に感じていたのかもしれない。
ある夜二人で夏祭りに出かけ、その帰る道すがら、はるかは尋ねた。母の死について。
数日経ち、はるかは和歌子と帰宅する。祖父母宅(和歌子の実家)に寄り、そのあとに母の墓参りへ。そこで二人は少し泣き、そのあと笑いあった。
最寄駅に帰ってきたはるかは、駅で待っていた父に素直に謝り、和歌子ともそこで別れた。その町の空気、匂いは、不思議にどこか懐かしく、母がそこにいるような気がした。はるかは深く息を吸い、前を見据えた。
2020年 第48回創作ラジオドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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佳作 | 「届け、風の如く」 | 田窪 泉 |
佳作 | 「ほぞ」 | 水城 孝敬 |
佳作 | 「ひかりの子たち」 | 水上 春 |
3月に最終審査会によって3本が選ばれ、11月6日に創作ドラマ大賞と合同で贈呈式が行われました。
時は天保、場所は大坂。瓦版屋の佐吉(21)と三味線弾きの紀之介(19)は、今日も2 人で瓦版を売っている。扱うのは売れ筋だが御法度の心中もの。声をかけてきた侍を役人と勘違いして逃げ出す。それが学者・中斎(44)との出会いだった。
ある時、佐吉の思い人で遊女の千代(18)が、飢饉による家族の死と堕胎という憂き目に遭い、佐吉の瓦版に影響されて客の男と心中してしまう。自責の念にかられ瓦版が作れなくなる佐吉。その頃紀之介は、飢餓で苦しむ民を救済する中斎に心酔し、門弟となる。佐吉は、一時しのぎの救済を懐疑的に見ていたが、餓死寸前の少女・千代(7)と出会い、彼女に遊女の千代を重ね、お上に立ち向かう中斎に同調し始める。
中斎は決起。しかし、密告により鎮圧され自害する。絶望する紀之介に佐吉は、中斎の思いを瓦版で全国に広める、それが自分達の戦いだと告げる。
とある街角、熱い目の2 人が声を上げ三味線をかき鳴らす。
2019年 第44回創作テレビドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「星とレモンの部屋」 | 佃 良太 |
佳作 | 「もやすゴミの日」 | 富安 美尋 |
佳作 | 「激情のフィスト」 | 寺井 靖博 |
最終審査会によって3本が選ばれ、11月1日(金)に贈呈式が行われました。大賞作品はドラマ化され、2021年の春にNHK総合テレビで放送される予定です。
「僕は父の死体と暮らしています」
引きこもり歴二十五年の里中いち子(39)は、マッチングアプリで、矢木涼(26)と出会った。涼も同じ引きこもり。そして、二週間前に父親を亡くしていた。パニック障害で人と会うことが出来ない涼は、父親の遺体を自宅に遺棄している。そんな事実を知らないいち子は、ネット上で涼と、いびつな交流を続ける。そして、いち子の母も倒れた。自宅で倒れた母に何もしてあげられない、いち子。二人は親の遺体と長い時間を過ごしながら、自分の過去と現在に終止符を打つ。終わってしまった人生の先に、ほんの少しの希望を抱いて。
2019年 第47回創作ラジオドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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佳作 | 『ごらん、花々の彩りを』 | 美野 洋平 |
佳作 | 『幽霊シッター』 | 渡辺 由佳 |
佳作 | 『目が覚めるまでは、良い夢を!』 | 坂下 泰義 |
佳作 | 『盆の空に跳ねる』 | 岩中 栄美 |
3月に最終審査会によって佳作4本が選ばれ、3月22日に第47回創作ラジオドラマ大賞の贈呈式が行われました。今回は、大賞は「該当作なし」となりました。