第48回放送文化基金賞 受賞作品再放送のお知らせ
第48回放送文化基金賞テレビドキュメンタリー部門最優秀賞を受賞した「目撃!にっぽん 妹が生まれなかったかもしれない世界 ~出生前診断と向き合って~」(NHK名古屋放送局)が下記の日程で再放送されます。ぜひご覧ください。
・2022年7月15日(金)午前2:45~3:15
(NHK総合、全国放送)
【番組概要】
私(ディレクター)には、18歳のダウン症の妹がいる。彼女は、私たち家族にとって大切な存在だ。しかし、いま、妹が生まれてこなかったかもしれない世界が広がっている―— お腹の赤ちゃんの状態を調べる、出生前診断。特に、妊婦の血液でお腹の赤ちゃんの障害を調べるNIPT(新型出生前検査)が手軽さを背景に広がっている。そして、検査で障害の可能性が分かり、確定した人の9割が中絶をしているという。
私は、両親に出生前診断について尋ねたとき、衝撃的な言葉を聞いた。
「そのときの自分だったら、検査を受けて陽性だったら妹を生めなかったかもしれない」。
命を選ぶということは、どういうことなのか。私は、実際に出生前診断を受け、決断を迫られた人たちに話を聞くことにした。取材から見えてきたのは、家族それぞれの実情、そして情報がないままに選択を迫られる現実だ。今なにが必要なのか、当事者との対話から考えるセルフドキュメンタリー。