放送ライブラリー
夏休み特別企画「ラジオDJ体験教室」へ行ってきました。
レポート
平成28年度に助成をしている「放送体験教室~放送局の仕事と番組作り体験~」(公益財団法人放送番組センター)の企画の一つ、ラジオDJ体験教室が2017年8月1日(火)にFMヨコハマで開催されました。対象は小学生と中学生です。午前の中学生の部を見学してきたのでその様子をご紹介します。
「ラジオDJ体験教室」は今年で8回目の開催となります。中学生の部は今年23名の応募があり、神奈川、東京、茨城の中学1年~中学3年生合わせて12名が参加しました。
会場であるFMヨコハマに向かうと、A~Eまで5つのテーブルに分かれて子どもたちが座っています。同じ中学生とはいえ、抽選で選ばれた初対面同士。ドキドキしている空気感が伝わってきます。
今回の講師は中高生に人気のある音楽バラエティ「Tresen」(月~木15:00~19:00放送中)のパーソナリティ・植松哲平さんをはじめ、「Tresen」スタッフの方々。1つのテーブルに1人の講師がつき、番組づくりが始まります。
番組の内容は「Tresen」らしく音楽バラエティ。参加者は事前準備として自己紹介と曲紹介の原稿を考えてきており、それを発表しながらオープニングトークをどうするか、どのような流れで曲紹介をするか、話し合います。
最初は緊張気味で講師の話を聞くだけだった子どもたちも、だんだんと打ち解けて意見を出せるように。DJをするときの話し方のポイントを教わりながら、練習すること1時間。いよいよ本番です。
初めて入るスタジオにみんな大興奮!きょろきょろしたり、あちこち触ってみたり。機材の使い方のレクチャーを受けて、ヘッドホンをセット!マイクに向かって声を出します。キュー出しのサインも教えてもらい、初めての体験に笑顔が弾けます。
オープニングトークでは夏休みの予定や宿題について話をするグループ、自分の趣味や特技について話すグループ、効果音をつけて話を盛り上げるグループなど様々。みんなDJさながらノリノリでトークをしていました。曲紹介もばっちりこなし(かかる曲も洋楽から最新のJPOPまで個性豊か!)、最後は植松さんの合言葉「びっちょーん」を決めて、照れくさそうにしながらも、満足そうな笑顔でスタジオを後にしていました。
全グループの収録を終えると各グループの番組について講評があり、トークが一番盛り上がったグループには賞品としてFMヨコハマのオリジナルフードタオルが贈呈されました。 最後に植松さんから「ラジオのDJという仕事は自分を表現することでもある。今回の体験を活かして、これからも自分自身を自由に表現して何事にもチャレンジしてほしい。」とのエールが送られ、全員で記念撮影をして今回の企画は終了となりました。
今回見学して意外だったことは、放送部やラジオが好きな子だけではなく、演劇部や合唱部など声を使う活動をしている子が多く参加していたことです。事前のアンケートには「声を使う仕事に興味がある」と答えている子もいて、「声」という側面から放送に興味を持つ子もいることが新たな発見でした。今回の体験教室に参加したきっかけは様々でも、どの子もみんな楽しそうにDJをしていたことが印象的でした。
放送ライブラリーではラジオDJ体験教室のほか、実際にテレビ局で働いている人から放送局の仕事について学ぶ出前授業や、現役アナウンサーからアナウンサーの仕事について学ぶアナウンサー体験教室の企画も行っています。
これらの体験を通して、放送という仕事に興味を持って将来の放送業界を担う人が現れてくれたら…と願っています。
・平成28年度 人文社会・文化 助成
「将来を担う青少年への放送文化啓発~出前授業による放送体験~」
公益財団法人 放送番組センター